アジア太平洋マネジメントからのお知らせ

新年のご挨拶

謹 賀 新 年

旧年中のご厚意に心より御礼申し上げますと共に、謹んで新年のお慶び申し上げます。

さて、2015年中を振り返りますと、所謂アベノミクスによる景気回復の折、様々な業種における外部環境の好転が見込まれました。しかし、円安進行による海外調達の原材料価格の高騰や、為替リスク回避のための通貨スワップ差入証拠金見合いの手許流動性の毀損が顕著となりました。また国内においては、概ねの業界に共通して人員不足感が蔓延し、原材料価格の高騰に加えて外注加工費の高騰も顕著な一年となりました。

製造業や加工業、水産業や建設業など概ね全ての業種において粗利率の毀損が認められ、また一定の業種については原価高騰に伴うエンドユーザーの消費性向の低下も顕著に表面化し、収益状況は楽観的な環境にあるとは判断出来ません。サブプライムローンやリーマンショックといった構造的不況下とは異なる、景気好転に伴う弊害が中小零細企業にとって顕著に表面化された一年であったと考えております。

アジア太平洋マネジメントでは、徹底した管理会計による経営管理に基づき、クライアント企業様の売上高や粗利率(または粗利額)、固定費等の増減を月次にて把握し、逐次、経営判断の是正・修正・付加を繰り返して参りました。これにより、売上高や粗利率(または粗利額)の毀損を最小限に止め、固定費の調整による営業利益の維持を実現し、取引金融機関様より得られる高い評価(格付・債務者区分等)を堅持して参りました。

今後ともアジア太平洋マネジメントでは、創業以来一貫してそのスタイルを変えることのない、管理会計に基づく財務的アプローチにより、クライアント企業様の経営環境の維持・向上に努め、経営判断の一助となるような助言の提供を継続して参ります。

本年も、皆様方のご指導・ご鞭撻を賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

平成28年1月1日
アジア太平洋マネジメント
代表 青木道生